コルクの気持ち |
パレルモから少し内陸に入ったカステルブオーノのCantina(ワイナリー)で、
3週間ほど、見学というより労働してたのが、かれこれ5年半ほど前。
その体験で学んだことは、(もちろん数えきれないほどあるけれど)
何よりも、一本のワインに対する意識、姿勢。 ―その重さ。
評価とか、値段とか、ワイナリーの外側での価値観なんてあまり関係ない。
どんな味のワインでも、造るのは大変な重労働だし、誰もが一生懸命にやっている。
だから、安易に、美味しい不味いというだけ2択だけで、ワインは扱えない。
特に、それらに深く関わっているプロであるなら、尚更だ。そう思った。
一本のワイン、一本のコルクを抜くこと、
その意味が、自分の中で変わったのはその時。