トマトソース Salsa di Pomodoro |
トマト1つ1つに個性があるように、ホールトマト1缶1缶にも個性があります。
缶詰とはいえ、たとえ同じブランドでも、収穫の時期や固体差によって固さや味が違います。
まずは好みのものを見つけて、最初にちょっとだけ味見してみると良いかもしれませんね。
トマトソースのレシピは多種多様ありますが、トマト缶の味に応じた作り方をチョイスします。
トマト缶にしろ、生トマトにしろ、トマト自体が美味しいなら、そのまま使えばいい。
ここで紹介する"トマトソース Salsa di Pomodoro"は、シンプル・ヴァージョンです。
"Con te コン・テ"で販売している"LA TERRA E IL CIELO"を使用。
この有機トマト缶こそ、そのままつぶすだけで充分ですが、それではレシピになりません(笑)
でも、本当に、玉ねぎなどの甘みが必要ないので、にんにく等を少しだけ。
【 材料(2人分) 】 ingredienti per 2 persone :
・ ホールトマト 400g缶 ("LA TERRA E IL CIELO")
・ にんにく 1~2片 (大ぶりなら半~1片でOK)
・ オリーブオイル 大さじ3ほど (にんにくが浸る程度)
・ 唐辛子 1本 ・バジリコ or ローリエ(あるいはパセリの茎とか)
【 作り方 】 modo di cucinare :
① にんにくの皮をむき、芽があれば半分に切って芯をとります。唐辛子1本とむいて軽くつぶしたにんにくを鍋に入れ、浸る程度のオリーブオイルを加えて火にかけます(鍋を斜めに傾けると浸しやすい)。必ず、低温からじっくり時間をかけて、うっすらキツネ色になるように中心まで火を通します(=imbiondire)。唐辛子は辛みが出るので取り除いておきましょう。
〔Attenzione! 注意〕
あくまで、風味とほのかな甘みをつける作業。にんにくの香りや唐辛子の辛味をガツンと効かせたらトマトが台無しです(イタリア料理では、にんにくの使い方は繊細に!)。焦がしにんにくみたいなのはNGです。それから、にんにくの外側だけ焦げて、中心は生というのもダメ。生のにんにくは刺激が強く、いわゆる"にんにく臭い"。たとえばお箸が通るくらい、ホクホクした感じにしましょう。
② ホールトマトを手で軽くつぶしながら①の鍋に加えていきます。少し皮が残っていたり、中に筋がある場合は、指先でしごいて取りのぞきます。もし種が気になるのなら、フードプロセッサーにかけてザルでこす方法もありますが、トマトの質感はなくなってしまいます。
③ 鍋を中火にかけてソースを加熱します。バジリコの葉やローリエの香草を入れると香りがよくなります。火を入れることで保存性も高まりますが、長時間煮込むことは目的ではないので、ソース全体が沸いた時点で火を止めます。シンプルなトマトソースの出来上がり。 ビンなどに入れて、冷蔵庫に少しストックしておくと便利ですよね。美味しいトマト缶ならその都度あけてつぶすだけでも、もちろんOKです。400g缶でパスタなら2人分くらい。